重量物用ダンボール(強化ダンボール)製品事業
エースラゲージは創業以来、「全ての旅と移動をサポートする」ことを掲げ、安心安全で快適な移動を実現するための移動具を創出してきました。
旅を守るために、地球の未来を考える。美しい島国・日本がこの先もずっと、四季の彩と各地特有の景色を楽しむことができる旅の名所であり続けるべく、できることから自然環境保護に取り組む手段のひとつとして、重量物用ダンボール(強化ダンボール)に着目しました。
サステナブルな素材として世界中で注目されている重量用物ダンボール(強化ダンボール)は、木材使用量の削減に加え、軽重量で輸送時のCO2排出も抑えられ、輸送コストや作業員の業務安全性も高めることが可能な、非常に魅力的な素材です。
北海道の自然豊かな地で生活しているからこそ、身近に感じる環境問題。この事業はサステナブルな社会の構築、持続可能な地球環境を守る一歩になると確信しております。
重量物用ダンボール(強化ダンボール)とは
重量物の梱包用木箱や家具、木製パレットなど、木材、鉄、アルミ、プラスチックに代わる耐荷重の大きさや高い強度が魅力の素材として世界中で使用されている、実績のある素材です。
重量物用ダンボール(強化ダンボール)は一般的なダンボールとは異なり、外側の平な紙(ライナー)が非常に固く通常のダンボールの約10倍の耐圧強度があります。一般的に2層と3層があり、用途により選択します。
通常のダンボールは古紙をリサイクルして製造していますが、重量物用ダンボール(強化ダンボール)はバージンパルプを主原料とし、通常よりも長い繊維が強度の秘訣です。
重量物用ダンボール(強化ダンボール)素材のメリット
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木材資源の保全
同じ容積の箱で比較した場合、重量用物ダンボール(強化ダンボール)製は木材の使用量を60%削減※できます。主原料は世界森林管理協議会(FSC)から認証を得た、管理された森林の木材を使用するため、持続的な生産が可能です。
世界では過剰な伐採や自然発火による火災も含め急速に森林破壊が進んでいます。気候変動にも大きな影響を及ぼし、温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化や大気汚染などにより、私たちの日常生活も危機にさらされている状況です。強化ダンボール素材に切り替えることは、資源を大切に循環させ地球を守る大きな一歩に繋がります。
※トライウォール・パックを使用したダンボール製箱と木材を使用した箱を素材の重量で比較した場合
※トライウォール調べ
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CO2排出量を削減
外容積が小さくなることや軽重量により、輸送時のCO2排出量を低減。重量物用ダンボール(強化ダンボール)はリサイクル廃棄が可能なので、廃棄時の燃焼におけるCO2排出量も削減できます。
木材と重量物用ダンボール(強化ダンボール)素材の重量で比較した場合、厚さ15mmの1平方メートルあたり、木材は平均9kg、重量物用ダンボール(強化ダンボール)は2.2kgで、木材の約4分の1の重量※に抑えることができます。
外容積をコンパクトに抑え、トラック輸送・コンテナ輸送での積載効率が高まり輸送費も削減。重量で算出される輸送費においても大幅な削減につながります。
※トライウォール・パックを使用したダンボール製箱と木材を使用した箱を素材の重量で比較した場合
※トライウォール調べ
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抜群の耐水性・耐候性
表裏ライナーには耐水ロングファイバーを主原料とした米国インターナショナル・ペーパー社の「ハイドロクラフトライナー」を採用。強化中芯には耐水接着剤を使用し、厳しい基準の旧米国連邦規格PPP-B-640dのクラス2(耐候性)に適合しています。
雨に濡れた場合、多少強度が下がりますが乾くと元に戻る特徴があり、一時的に濡れる環境でも十分に使用可能です。
※防水ではありません。浸水した場合は上記の通りではありません。
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高い積み上げ強度
3層の重量物用ダンボール(強化ダンボール)の場合、一般的なダンボールに比べ10倍程度の耐圧縮強度は3.7トンにもなります。
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輸送費の削減
木箱は板と板を接合する場合、桟木を介在して釘打ちするため外容量が大きくなります。一方、重量物用ダンボール(強化ダンボール)は一体化した面の接合のため桟などは不要で、木箱と比較すると外容積をコンパクトに抑えることが可能です。
トラック、コンテナ輸送での積載効率が高まり、輸送費を削減できます。重量で算出される場合においても大幅な削減につながり、航空輸送でも大幅な輸送コスト削減が図れます。
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作業時間の短縮/作業安全性の確保
木箱の場合は組み立てや解体の際に釘打ち・釘抜き作業が必要になりますが、重量物用ダンボール(強化ダンボール)箱は折り畳みが可能なので作業が簡単。梱包・開梱の作業時間も大幅に短縮できます。また、金槌やノコギリが不要なので、安全に作業できます。
木箱重量に比べ3分の1から4分の1と軽く、少人数での作業も可能。加えて梱包品質も均一のため、ライン梱包にも適しています。
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密閉包装が可能
特殊な加工により密着度が高く、防水テープで完全に封印することにより密閉包装箱を作ることが可能です。
木箱包装で用いる防水紙や防水フィルムは不要なのでコスト削減にもなります。
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緩衝材に優れた素材/梱包資源の削減
重量物用ダンボール(強化ダンボール)は緩衝性に優れており、精密機械や製造機械などの極めてデリケートな荷物の運搬も安心です。緩衝固定材としても能力を発揮し、緩衝材の使用量を削減できるため、環境面のみならず費用面でも適しています。
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防錆性に優れている
重量物用ダンボール(強化ダンボール)の水分含有量は8%〜9%のため、20%〜30%以上の水分を含む木箱に比べ、極めて高い防錆性を有しています。
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段ボールリサイクル(レジーマーク対応)
ロングファイバーを主原料としているため、良質な紙としてリサイクルが可能です。ダンボール回収システムは世界各国で構築され、廃棄が極めて容易です。リサイクルに非常に厳しいドイツの回収システム「レジー協会」にも認定されています。
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保管スペースの節約
折り畳んだ状態でお届けするため、かさばらず保管できます。内装がH100×W100×D100cmの箱が100個の場合、木材と重量物用ダンボール(強化ダンボール)を比較すると外容積をコンパクトに抑えられ、木材の約5分の1のスペースで保管できます。
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消毒不要
重量物用ダンボール(強化ダンボール)の場合、木箱梱包の輸出時に行う防疫処理が不要です。
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サイズ・小ロット対応
オリジナルの外装箱を作成できます。サイズは最大幅寸法2,500mm、最大長寸法5,500mmの貼合機を活用して製造。1個単位の小ロット注文にも対応可能です。