重量物用ダンボール(強化ダンボール)製品事業
エースラゲージは創業以来「全ての旅と移動をサポートする」ことを掲げ、安心安全で快適な移動を実現するための移動具を創出してきました。
サステナブルな素材として世界中で注目されている重量物用ダンボール(以下、強化ダンボール)は、木材使用量の削減に加え、軽重量で輸送時のCO2排出も抑えられ、輸送コストや作業員の業務安全性も高めることが可能な、非常に魅力的な素材です。
北海道の自然豊かな地で生活しているからこそ、身近に感じる環境問題。この事業はサステナブルな社会の構築、持続可能な地球環境を守る一歩になると確信しております。
旅を守るために、地球の未来を考える。美しい島国・日本がこの先もずっと、四季の彩と各地特有の景色を楽しむことができる旅の名所であり続けるべく、できることから自然環境保護に取り組む手段のひとつとして、強化ダンボールの製品製造を行なっております。
重量物用ダンボール(強化ダンボール)とは
1950年代、アメリカで「木箱に変わる包装資材」として誕生し、現在では耐荷重の大きさや高い強度が魅力の素材として、世界中で活用されています。
環境問題のみならず、作業員の安全性や防錆性などのメリットがあり、重量物の梱包用木箱はもちろん、鉄、アルミ、プラスチックに取って代わる素材として注目されています。
近年は家具などのインテリア用品や、店舗什器、災害時備品の素材としても活躍しています。
強化ダンボールは一般的なダンボールとは異なり、外側の平な紙(ライナー)が非常に厚くて固い素材。さらに波型部分(中芯)で中ライナーを挟み込む2層構造で、強度を保ちます。
2層の場合、1枚の状態で10mm程の厚みがあり、一般ダンボールの約5倍もの耐圧強度があります。
一般ダンボールは古紙をリサイクルして製造していますが、強化ダンボールはバージンパルプを主原料とし、通常よりも長い繊維が強度の秘訣。
エンジン、半導体などの精密機械部品、また液体や粉末まで梱包可能です。
使用方法や使用環境を踏まえ、ライナーと中芯の方向を加味して、強度を保持する設計を行います。
重量物用ダンボール(強化ダンボール)素材のメリット
木材資源の保全
同じ容積の箱で比較した場合、強化ダンボール製は木材の使用量を60%削減※できます。主原料は世界森林管理協議会(FSC)から認証を得た、管理された森林から切り出された木材を使用するため、地球にやさしく持続的な生産が可能です。
世界では過剰な伐採や自然発火による火災も含め急速に森林破壊が進んでいます。気候変動にも大きな影響を及ぼし、温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化や大気汚染などにより、私たちの日常生活も危機にさらされている状況です。強化ダンボール素材に切り替えることは、資源を大切に循環させ地球を守る大きな一歩に繋がります。
※トライウォール・パックを使用したダンボール製箱と木材を使用した箱を素材の重量で比較した場合。トライウォール調べ
CO2排出量を削減
外容積がコンパクトに抑えられることや軽重量により、トラックやコンテナでの輸送・移送時のCO2排出量を低減。
また、強化ダンボールは資源リサイクルが可能で、廃棄時の燃焼におけるCO2排出量も削減できます。
耐水性・耐候性
表裏ライナーには耐水ロングファイバーを主原料とした米国インターナショナル・ペーパー社の「ハイドロクラフトライナー」を採用。強化中芯に耐水接着剤を使用し、厳しい基準である旧米国連邦規格PPP-B-640dのクラス2(耐候性)に適合しています。雨に濡れた場合、多少強度が下がりますが乾くと元に戻る特徴があります。
※防水ではありません。浸水した場合は上記の通りではありませんので、水に触れない使用方法を推奨しております。
※水に濡れた場合、変色する可能性があります。
※紫外線で表面が変色する可能性があります。詳しくは「素材の安全性」でご確認ください。
素材の安全性
強化ダンボールの表面は、ニスなどのコーティングをしておらず、また無漂白の、環境にやさしい無垢な素材です。
残されている樹木の成分が、蛍光灯や直射日光などの紫外線に反応し、日焼けによる変色(一時的に赤くなり、数年を経てゆっくり黄褐色へ変化)などの現象が見られますが、これらはすべて天然素材をまるごと活かして作られている紙ならではの特性です。
「食品が触れても問題ない」素材として、FDA(Food and Drug Administration/米国食品医薬品局)から安全性を認められています。
食品パッケージ用途での認証も与えられており、小さなお子さまのいらっしゃるご家庭などでも、安心してお使いいただくことができます。
作業時間の短縮/作業安全性の確保
木材の場合、組み立てや解体の際に釘打ち・釘抜き作業が必要になる場合がありますが、強化ダンボールは折り畳みもしくは解体作業が簡単。作業時間も大幅に短縮できます。また、金槌やノコギリが不要なので、安全に作業できます。
店舗やポップアップなどで使用する大型什器などでも、少ない人数かつ安全に動かすことが可能です。
高い積み上げ強度
2層の強化ダンボールの場合、一般的なダンボールに比べ5倍程度で、15000N以上※の負荷に耐える強さがあります。
※箱状にした2層シートの場合の耐圧検査。自社調べ
保管に適した性質
強化ダンボールの表面ライナーは、PH値が中性に近く、また水分含有量は8%〜9%のため、保管に適しています。また水分量が少ないため、防錆性も有しています。
リサイクル回収可能/使用後の処理が容易
使用後は解体し、一般的なダンボールと同様にリサイクルが可能です。ロングファイバーを主原料としているため、最上級のパルプ原料として新しいダンボールに生まれ変わります。
サイズ・小ロット対応
オリジナルの什器などを作成できます。最大幅寸法2,200mm、最大長寸法5,000mmの板から切り出して製造。
多くの場合、金型が不要で、1個単位の小ロット注文にも対応可能です。
加工技術
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□直線のカット
□曲線のカット
□曲線と直線を組み合わせたカット
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□抜き加工
□簡単な図形の抜き加工
※図形はご相談ください。
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□数字のカット
□アルファベットのカット
□記号のカット
※太めのゴシック体に限ります。
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□同素材での接着
□異素材との接着
※異素材との接着の可否は、素材により異なります。
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□ビス留め
□ビスのカラー変更
※ビス留めの可否はアイテムサイズにより異なります。
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□ホチキス留め
箱型に適した加工です。
※留め位置は機具の構造に適した位置になります。
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□断面部分のマスキング
切断面をテープで覆う方法、または切断面の角を隅取り加工する方法がございます。
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□組立式での納品可能
□組立済での納品可能
※構造により異なります。
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□小ロットでの注文可能
1個から承ります。
※金型などの設備が必要な形状の場合はロットが発生する場合がございます。
〈ご注意〉
強化ダンボールは厚みがあるため、内角部分にはカット跡が残ります。ご了承ください。
製品例
強化ダンボール製品の製造例をご紹介いたします。
棚什器A
天板にサンプルを配置し在庫商品を棚部分に収納したり、アイテムサイズにより棚部分にも陳列可能です。バッグ、化粧品関連など幅広くお使いいただけます。
参考サイズ:H71×W125×D60cm
□棚の高さ指定可能
□オリジナルサイズに変更可能
□1個単位で注文可能
サインボードA
フロア案内や足元注意表示など、サインボードとしてお使いいただけます。
参考サイズ:H45×W40×D90cm
□アルファベット、数字対応可
□1cm単位からオリジナルサイズに変更可能
□1個単位で注文可能
クリスマスツリー
ホリデーシーズン限定の備品として、ポップアップやイベントスペース、店頭などでご活用いただけます。
参考サイズ:H120×W57×D57cm
□オリジナルサイズに変更可能
□1個単位で注文可能